英国内務省 (UK Home Office) によるウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター

英国政府 (GOV.UK) は、世界的に見てもっとも積極的にアクセシビリティに取り組んでいる中央政府のひとつという印象ですが (たとえば、「Make your public sector website or app accessible」というガイダンスを提供していたり、「Accessibility in government」というブログを展開していたりします)、先日 UK Home Office (英国内務省) が、ウェブアクセシビリティの「べき/べからず (Dos/Don'ts)」をまとめた啓蒙ポスターを制作していることを知りました。GitHub で公開されているので、ご紹介したいと思います。

ウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター (UK Home Office)
ポスターのスクリーンショット

障害の種類 (以下の7種類) ごとに、Dos (べき) と Don'ts (べからず) がまとめられています。

興味深いのは、これまであまりウェブアクセシビリティの文脈で深く掘り下げられることがなかった、自閉症スペクトラム、ディスレクシア、不安状態 (†) についても触れられていることです。これらは「認知/学習障害」と括られることが多いですが、障害というと身体的な障害に注目が集まりやすい中、より内面的な問題 (メンタルや脳機能の障害) も含めてバランスよく対峙しようという姿勢の現れでしょうか、政府機関がこのようなダイバーシティ重視の姿勢を明確に打ち出すことは、素晴らしいと思います。

† 原文では、「anxiety disorder」ではなく単に「anxiety」と記述されているので、いわゆる「不安障害」よりも広範な、「不安な状態」全般を指すものと思われます。

この記事ではご参考として、上述の自閉症スペクトラム、ディスレクシア、不安状態に対するウェブアクセシビリティ施策について、Dos (やるべきこと) に挙げられている項目を意訳してご紹介します。

自閉症スペクトラム (autistic spectrum)

Designing for users on the autistic spectrum

ディスレクシア (dyslexia)

Designing for users with dyslexia

不安状態 (anxiety)

Designing for users with anxiety

原文で Don'ts (べからず) も併せ読むと、より理解が深まるかと思います。また、他の障害の種類についても Dos (べき) と Don'ts (べからず) がコンパクトにまとまっているので、興味のある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

記事を共有

Twitter に投稿 Facebook に投稿 はてなブックマークに投稿 Pocket に追加