地図は Google マップだけで大丈夫?

地図の提示に Google マップを活用するウェブサイトは多いですが、その一方、 ユーザビリティの観点で 「ウェブサイトにおける地図の提示は Google マップだけで大丈夫なのか?」という議論を聞いたことがある方も少なくないでしょう。

古くからある議論 (ウェブ利用の手段が PC のみだった頃から言われていること) ではありますが、 モバイルデバイスでのウェブ利用が当たり前となった現在、改めてこの議論について考えてみたいと思います。

Google マップの利点

Google マップには、以下のような利点があります。

特に3つめのメリットは近年とても大きく、多くのウェブ利用者がスマートフォンを持つようになった現在、Google マップで十分事足りるケースは多くなっています。ウェブページに Google マップを埋め込むという実装はユーザビリティの問題がありますが (ご参考 : Google マップの埋め込みについて考える)、インタラクティブな地図操作を Google マップのサイト (モバイルデバイスであれば Google マップのネイティブアプリ) 側に委ねることで、多くの場合、実用上問題ない UX をもたらしていると言えます。

Google マップで足りないところ

その一方で、Google マップには足りないところもあります。Google 側でさらなるデータの蓄積がなされたり (実際、大都市圏については少しずつ整備が進んでいるようです)、アプリの UI が改善される (ストリートビューとのシームレスな連携を含む) ことによって、いずれ解決するかもしれませんが、現時点では以下の点が挙げられます。

また、スマートフォンやタブレットを利用しない人も一定数いて (平成28年度 情報通信白書の「主な ICT 端末 (スマートフォン、タブレット等) の利用率」によると、日本では、世代による比率のバラツキはあるものの、スマートフォンの利用率は6割、タブレットの利用率は2割に対して、フィーチャーフォンの利用率が4割にのぼります)、こうしたユーザーは外出先で Google マップを利用できない可能性があります。

交通アクセス情報をオリジナルで提供する

多くのケースでは Google マップで事足りる (そして今後ますます、Google マップで十分なケースは増えてゆく) と言えますが、ユーザーに案内したい場所が下記に当てはまる場合は、交通アクセス情報をオリジナルで提供するとよいでしょう。

なお、ウェブページでオリジナルの交通アクセス情報を提示する際には、以下に気をつけるようにします。

交通アクセス情報をオリジナルで提示するのは、公開後の運用も含めて手間がかかりますが、ここを丁寧にすることで、より優れたユーザーエクスペリエンス (UX) をもたらすことが期待できると思います。