ほんとに使える「ユーザビリティ」

ほんとに使える「ユーザビリティ」 — より良いデザインへのシンプルなアプローチ」 を読みました。(2013年発行の書籍なので、遅まきながら、ではありますが...)

ほんとに使える「ユーザビリティ」 — より良いデザインへのシンプルなアプローチ

主にウェブ (サイトやアプリケーション) のユーザビリティに焦点を当てた入門書、と言えそうですが、ケーススタディとして引き合いに出される例にはリアルワールドのプロダクトやサービスも多く挙げられていて、より広い視点でユーザビリティを捉え直すことができる良書だと思います。語り口も軽妙 (ときに皮肉交じり) で、また、誌面の中には (ユーザビリティ問題の実例を示すための) カラー写真も豊富に使われているので、面白く読み進めることができます。

この記事では、本書を読んで得た学びや感じたことを 、メモとして (引用というよりは私自身の解釈が混じった形ですが) 箇条書きにまとめます。


なお本書の終章では、上記 (本編の内容) を踏まえ、どうユーザビリティを改善してゆくかについての言及があります。

...という現実を受け入れたうえで、「ゲリラ形式ユーザビリティ」のすすめを説いています。ヒューリスティクスや簡易ユーザビリティテストによって問題を見つけたら :

...からまずは優先的に着手してみよう、というものです。実際問題として、ユーザビリティ改善の活動は、限られたリソースの制約によって頓挫することが多いものですが、「それでも、やれる範囲で、少しずつ実践してみよう」という著者のアドバイスは、とても地に足の着いたものだと言えるでしょう。