肢体不自由 (Motor Disability) のユーザーの Web 利用の様子 : 2013年2月〜3月実施の WebAIM 調査より

Web アクセシビリティ向上のために活動している米国の非営利団体「WebAIM (Web Accessibility in Mind)」が、2013年2月から3月にかけて、肢体不自由 (Motor Disability) のユーザーを対象にした Web 利用に関する調査を実施しました。先にご紹介した「ロービジョンのユーザーに関する調査」と併せて行われたものです。

この記事では、WebAIM が2013年5月31日に発表した調査結果 (原文) を読んで感じたことを、まとめてみたいと思います。

調査結果から見える肢体不自由ユーザーの Web 利用の様子

WebAIM の調査結果レポートの冒頭を見ると、「disclaimers and notices (免責および注意事項)」として、今回の調査結果はサンプル数が極めて少なく (有効回答数はわずか46)、肢体不自由ユーザー全般の姿を表わしていると捉えるべきではない旨、書かれています。

それを踏まえたうえでですが、調査結果をひととおり読むと、肢体不自由ユーザーの Web 利用の様子として、以下、うかがい知ることができます。

調査結果を踏まえた Web デザインの留意点

今回の調査結果を踏まえつつ、Web サイトをどうデザインすべきかを考えると、以下のような留意点が挙げられると思います。

上記はいずれもユーザビリティ/アクセシビリティの基本として以前から言われていることですが、こういったことを着実にデザインに盛り込むことで、肢体不自由ユーザーにとっても利便性の高い Web サイトにすることができると思います。


今回の WebAIM による肢体不自由ユーザーの調査は、定点観測的に、今後も続くと思いますので、引き続きウォッチしたいと思います。