ウェブユーザーの検索行動

最近、とあるプロジェクトでユーザビリティテストを実施しました。テストの結果、ウェブユーザーの検索行動に、ある傾向が見られたので、ご紹介したいと思います。

ひとくちに検索と言っても、大きく2種類にわけられます。ひとつが「検索エンジン(GoogleやYahoo!など)での検索」で、もうひとつが「サイト内での検索」です。

前者(検索エンジンでの検索)は、ウェブを利用するユーザーにとっては、すでにおなじみですね。8割のインターネットユーザーが検索エンジンを使うという調査もありますし、今回のユーザビリティテストでユーザー行動を観察していても、Webで何か情報を探し始める際は、「まずはホーム(ブラウザを開いたときの初期画面:人によってMSNだったりYahoo!だったりBiglobeだったりなど)の検索窓にキーワードを入れて検索する」という人が圧倒的でした。頻繁に訪れるサイトであっても、「お気に入り」(ブックマーク)からではなく、検索エンジンでキーワード(サイト名など)を入れてスタートするケースが多く見受けられました。

一方、「サイト内での検索」はというと、驚いたことに、使う人は多くありませんでした。前者(検索エンジンでの検索)が日常化し、「キーワード入力による検索行動」が当たり前になっていることを考えると、意外に思われるかもしれませんが、どうも多くのユーザーは「あるサイトにたどり着くまでは(検索エンジンで)キーワード検索をし、サイトに着地してからは、サイト内に用意されたメニューやカテゴリー分類をたどる」という具合に、使い分けているように見受けられました。(ちなみに今回のユーザビリティテストには、様々なWebリテラシーレベルの方にご協力いただいており、必ずしも「Webリテラシーが低いからサイト内検索を使わない」ということではなさそうです。)

で、テスト後にお話を伺うと、「サイト内検索をしても、期待した結果が出るとは限らないので、あらかじめ用意されたメニュー(カテゴリー分類)をたどった方が確実そう」「サイト内検索は、メニュー(カテゴリー分類)で探してもピンと来なかったときに、最後の手段的に使う」「探しているものが明確(たとえば製品の型番やサービスの正しい名称など)でない限り、サイト内検索は使わない」といった意見が多く聞かれました。

ここで言いたいのは、「というわけで、サイト内検索は使われる確率が低いので、実装するのはやめましょう」ということではありません。むしろ、検索手段は複数用意しておき、どの手段を使うかはユーザーの主観的判断に委ねるべきでしょう(もちろん、今後はもっと、サイト内検索がポピュラーな手段になる可能性もありますし...)。ただ、今の時点では、従来からあるメニュー(カテゴリー分類)は相変わらずユーザーにとって頼りにされていることが確認できたので、サイト運営に関わる皆さんは、ぜひ、ユーザーにとってわかりやすいコトバで、メニュー(カテゴリー分類)を用意してあげることを、おすすめしておきます。

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