Web ライティングのツボ (その3) : 平易な言葉づかい

これまでに、「Webライティングのツボ」と題して、論理構成段落/文のまとめかたについて解説しましたが、今回からは、言葉づかいについて触れたいと思います。

Webサイト自体は「目的」ではなく「手段」ですから、Webサイト(ホームページ)における文章表現は、何よりも「わかりやすい」ことが大切です。サイトが伝えたいことが誤解なく伝わるように、平易な言葉づかいを心がけましょう。
具体的には、以下のようなことに留意します。

難しい専門用語を濫用しない

文章の中に理解できない言葉があると、全体の意味を見失ってしまうことがあります。
専門用語は、専門家にとっては便利な言葉ですが(なにしろ、その用語を知ってさえいれば、100%正しく意味を理解できますので)、ユーザー(サイトの閲覧者)のレベルによっては、初めて目にする言葉(つまり、わけがわからない言葉)かもしれません。ターゲットユーザーのレベルに合った言葉を選ぶようにしましょう。
やむを得ず難しい専門用語を使う場合は、用語解説のページにリンクさせるなどして、平易な言葉で理解できる手段を用意しておくと良いでしょう。

ユーザー(サイト閲覧者)の使用語彙を意識する

商品やサービスについてWebサイト(ホームページ)で紹介する際、いつのまにか社内用語(自社内で慣用的に使われているが一般には使われない用語)を使用してしまい、結果的にユーザー(サイトの閲覧者)が適切に理解できない、というのはよくある話です。
あくまでも、ユーザー(サイトの閲覧者)が理解し、使用している語意を使って、商品/サービスの紹介なり説明をするようにしましょう。
アクセスログを調べると、お客様がどんな言葉を検索エンジンに入力してサイトに来訪したかがわかります。また、検索エンジン広告出稿の参考用に無料で公開されているツール(たとえばOvertureのキーワードアドバイスツールGoogleアドワーズのキーワードツールなど)も参考になります。

せっかくWebサイト(ホームページ)で素晴らしい商品やサービスを提供していても、それがきちんとユーザー(閲覧者)に伝わらず、満足いくユーザーエクスペリエンスを提供できていないとすれば、もったいない話ですよね。ぜひいま一度、平易な言葉づかいができているか、注意してみてください。

Webライティングのツボ(その4):正しい言葉づかいへつづく)