PhoneGap のアクセシビリティを強化するプラグインを Adobe が発表

PhoneGap」というモバイルアプリ開発フレームワークがあります。汎用的な Web 制作技術 (HTML、CSS、JavaScript) を用いてアプリを作り、PhoneGap を介すことで、各モバイルプラットフォーム (iOS、Android、Windows Phone、などなど...) に展開することができる、というものです。各プラットフォームのネイティブアプリ開発技術 (OS 指定のプログラム言語) を使わずに手軽にマルチプラットフォームのアプリを開発することができる、というのがメリットと言えるでしょう。

そして今回、PhoneGap を提供しているアドビの公式ブログで、「Adding accessibility support to Adobe PhoneGap」という記事が公開されました (2014年3月26日)。PhoneGap の拡張機能として「Mobile Accessibility Plugin」を開発/公開した旨、アナウンスされています。

PhoneGap によるアプリ開発では、ベースとして汎用的な Web 制作技術を用いるので、適切にマークアップされていれば、その範囲内において基本的にアクセシブルにできます。ただし、OS との連動性という点ではネイティブアプリ開発技術を用いて開発されたアプリに比べると劣るので、たとえば、OS 全体の設定としてユーザーが「文字を大きくする」「色を反転する」「スクリーンリーダーを起動する」といったオプションを選択した場合、そういった設定変更の情報が PhoneGap で開発されたアプリには伝わらない、という課題があるようです。

今回アナウンスされた「Mobile Accessibility Plugin」を用いると、PhoneGap で開発されたアプリに対してもそういった設定変更の情報を伝達することが可能になるということで、ユーザーのプリファレンス (デバイスの設定状況) に対応した、より自然な振る舞いが期待できます。

この「Mobile Accessibility Plugin」、まずは iOS と Android のみの対応とのことですが、他のプラットフォームへの対応も含めて、徐々にブラッシュアップされてゆくと思われます。「マルチプラットフォームのモバイルアプリを手軽に開発できる」がウリの PhoneGap ですが、さらに一歩進んで「マルチプラットフォームのモバイルアプリを手軽に、かつアクセシブルに開発できる」という価値観につながってゆけばいいな、と思います。