iOS 版 Chrome で体験するクロスプラットフォームな Web ブラウジング

Google Chrome の iOS 版がリリースされ、iOS 機器 (iPhone や iPad など) でも、Chrome が使えるようになりました (iTunes App Store で入手することができます)。

Windows、Mac、Android、と多彩なデバイスで使え、ユーザー数も急増中の Chrome ですが :

StatCounter のデータによると、Chrome のシェアは着実に上昇しており、2012年5月には、IE とほぼ同じシェア (約33パーセント) になっています。
StatCounter のグラフ

それだけに 、今回リリースされた iOS 版 Chrome のいちばんの魅力はやはり「異なるプラットフォーム間での Web ブラウジングのスムーズさ」ではないかと思います。

iOS 版 Chrome を含め、お使いの Chrome すべてにあらかじめログインしておくと、ブックマーク、アドレスバー履歴、パスワード、開いているタブを互いに同期させることができます。この記事では、私が特に便利だなと感じた、開いているタブ (Web ページ) の同期機能について、iPhone と PC との連携を例に、見てゆきたいと思います。

PC で開いているタブを iPhone の Chrome で開く

PC の Chrome で開いているタブ (Web ページ) を、iPhone の Chrome でも簡単に開くことができます。

同期元のサンプル (PC の Chrome で開いているタブ)
PC の Chrome で開いているタブ

まず、iOS 版 Chrome のメニューアイコン (アドレスバーの右側) をタップして「その他のデバイス」を選びます。

iOS 版 Chrome のメニューから「その他のデバイス」を選択

すると、他のデバイス (この例では PC) の Chrome で開いているタブ (Web ページ) が一覧表示されます。

PC の Chrome で開いているタブの一覧

表示されたタブ一覧の中から任意の項目をタップすると、そのページが開きます。

タブの一覧から開いたページ

iPhone で開いているタブを PC の Chrome で開く

上記と逆に、iPhone の Chrome で開いているタブ (Web ページ) を、PC の Chrome で開くことも簡単にできます。

同期元のサンプル (iPhone の Chrome で開いているタブ)
iPhone の Chrome で開いているタブ

PC 側の Chrome で新規タブを開き、画面の右下のほうにある「その他のデバイス」をクリックすると、他のデバイス (この例では iPhone) の Chrome で開いているタブ (Web ページ) が一覧表示されます。

iPhone の Chrome で開いているタブの一覧

表示されたタブ一覧の中から任意の項目をクリックすると、そのページが開きます。

タブの一覧から開いたページ

驚くほどスムーズなクロスプラットフォームのブラウジング

今回ご紹介したタブ (Web ページ) の同期機能ですが、同期元の Chrome でタブを開くと、ほぼ瞬時に、同期先の Chrome で自動的に表示されるので、クロスプラットフォーム間の Web ブラウジングが驚くほどスムーズにできます (URL をどこかに控えてコピー&ペーストする、といった従来であれば当然必要と思われていた手続きを省けるのは、とても便利です)。

必ずしも同期元と同期先とで Chrome を同時に開いている必要はなく、同期元の Chrome が閉じている状態 (あるいはデバイスの電源がオフの状態) でもきちんと同期してくれるので、たとえばオフィスや自宅の PC で Web ページを開いていて、タブを閉じずに Chrome を閉じて (PC をシャットダウンして) 外出した場合でも、出先で iPhone の Chrome を開いて、先程 PC で開いていた Web ページの続きを見る...ということが素早くできます。逆に、移動中に Web ページをチェックしていて、そのまま (タブを閉じずに) iPhone の Chrome を閉じた後に PC を起動して (Chrome を立ち上げて) も、先程 iPhone で開いていた Web ページの続きを見ることが簡単にできます。

以前、「クロスチャンネル時代の情報アーキテクチャ」という記事を書くきっかけとなった「Pervasive Information Architecture」という本を読んだとき、「PC での Web ブラウジングとモバイルでの Web ブラウジングが、シームレスになってゆくんだろうな...」ということは漠然と考えていたのですが、Chrome のタブ (Web ページ) 同期機能は、その具体的な体験を、私たちにもたらしてくれると言えそうです。今回の iOS 版 Chrome のリリースによって、この体験がより多くの人 (Android デバイスのユーザーだけでなく) にとって身近になったことは、面白いと思います。