リキッドレイアウト
以前より当サイトを訪問してくださっている読者の方はお気づきかもしれませんが、当サイトでは、幅固定のレイアウトから、リキッドレイアウト(ブラウザのウィンドウ幅に応じて、表示するページ幅が変動するレイアウト)に変更しました。
当サイトでリキッドレイアウト採用に踏み切った至った理由は、下記の2つの相反する要素を同時に満たしたかったからです。
- アクセシビリティ確保の観点から、800×600ピクセルのディスプレイでも問題なく表示できるようにしたい(参考:Webページの横幅について)。
- 実際には高解像度のディスプレイで閲覧している来訪者が意外と多く(アクセス解析データによると、1,280×800ピクセル以上のディスプレイ解像度が全体の8割近く)、こうしたユーザーにとっての利便性も確保したい。
上記の理由に加えて、そもそもWeb(インターネット)はユーザー主導型のメディアなので、Webコンテンツの表示サイズについても「基本的にはユーザーが任意にコントロールできるようにすべき」という想いがあります。たとえば弱視のユーザーが文字サイズを極力大きくしたい場合なども含めて考えると、その人なりの心地よい一覧性を実現する意味で、表示されるWebページの幅や高さを自由にコントロールしたいというニーズは高いのでは、と思うのです。
ただ誤解していただきたくないのですが、私は「固定幅レイアウトよりもリキッドレイアウトのほうが絶対的に優れている」と主張しているわけではありません。リキッドレイアウトには「(ページ幅を広げすぎた場合)一行の文字数が多くなりすぎて、かえって可読性を損なう」危険性もあるので、コンテンツ内容も含めて、バランスよく考慮する必要があるでしょう。当サイトの目的や要件、実際に来訪されているユーザー像などを総合的に考えた結果、あくまでも当サイトにおいては、固定幅よりリキッドレイアウトのほうがベターなのでは?という推察に至っただけなのです。
固定幅レイアウトには固定幅レイアウトのメリットがあると思っています。特に大きなビジュアル(ブランドイメージを訴求するための写真など)を重要な要素として使用しているサイトの場合、リキッドレイアウトだとデザイン上「おさまりが悪い」状態になる可能性が高いと言えます(写真自体が、ベクターデータではなくサイズ固定データだからです)。ブランディングのためのイメージ(写真)をメインビジュアルとして配置したいサイトなどでは、固定幅レイアウトを採用したほうが、デザインをまとめやすいでしょう(当サイトでも、リキッドレイアウトへの変更前は、イメージ訴求のための大きなビジュアルを使いたかったので、固定幅レイアウトにしていました)。メジャーな企業サイトにおいて固定幅レイアウトが多いのは、恐らくこのためだと思われます。
最終的には、サイトの目的や要件に応じて、固定幅レイアウトにするかリキッドレイアウトにするかを判断することになるわけですが、ターゲットユーザーのウェブ閲覧環境やユースケース(サイトの利用シナリオ)を優先的に考慮し、「どうデザインすればユーザーの役に立つか」を自問自答してみることが大事だと思います。

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