PDFによるフォームの是非
Webコンテンツの中には、PDF形式のものがあります。「クリックしたらPDFファイルだったので、Adobe Readerが起動するまで待たされる」ことに嫌悪感を持つユーザーも少なくありませんが、情報レイアウトやフォントなどを忠実に表現した文書を配布したい場合や、印刷を前提としている場合など、PDFを使うことが適しているケースもあります。
ところでこのPDF、最近では、ユーザーが情報を入力して送信できる「フォーム」も扱えること、ご存知でしょうか?

図は、PDF形式のフォームの例です。テキスト入力エリアやドロップダウンリストが見えますね。
Adobe社のPDF作成ソフト「Acrobat」などを使うことで、今や手軽にPDF形式のフォームを作成することができます。ユーザーは、最新のAdobe Reader(無料)を使ってそのPDFフォームを開き、情報を入力して、送信することができるわけです。
皆さんの中には、「一般的なWebフォームで十分では?」「敢えてPDF形式でフォームを作らなくてもよいのでは?」という方も多いかもしれませんね。もちろん、大方のフォームはWebフォームで十分です。敢えてPDFにする必然性がなければ、スムーズなユーザーエクスペリエンスのためにも、むしろPDFフォームにしないほうがよいでしょう(PDFだと、Adobe Readerが起動するまで、ユーザーは待たなければなりませんし...)。
ただし、PDFフォームにはPDFフォームの利点があることも、知っておいて損はないと思います。具体的には、以下のとおりです。
- ユーザーが、自身のローカル環境に保存できる。時間をかけて回答を作成したいような調査票など、(最終的に送信する前に)途中で保存する必要があるような文書の場合に便利。
- 紙でも同様のフォーム(アンケート調査票や申し込み/登録用紙など)を作る場合、「ワンソースマルチユース」が実現できる(ひとつの文書を、印刷配布用に使うことも、Web配信用に使うこともできる)。また、インターネットで回答を送信することが苦手なユーザーを対象としている場合、ユーザー側に「郵送やFAXで送ることも可能」という選択肢を与えることもできる。
上記のような利点を活かすことができれば、PDFフォームも、便利なツールの一つと考えることができると思います。
(もちろん、時間をかけて回答するような「長い」アンケート調査が可能だからといって、やたらと設問の多いアンケートはよくないです。目的(検証したい仮説)に応じて、最低限必要な情報のみを取るのが、アンケート調査の王道であることを、くれぐれも肝に銘じておきたいところです。)
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