Ruby要素は固有名詞の読み上げに寄与するか
- 公開日 : 2008年8月11日 (2011年1月11日 更新)
- カテゴリー : アクセシビリティ
固有名詞や専門用語、ブランド名の音声読み上げで問題提起しましたが、現状では、変わった読みかたをする固有名詞や専門用語、ブランド名などを、音声ブラウザや読み上げソフトで意図通りに読ませることが難しいです。
実はHTMLには、<ruby>という要素があるのですが(rubyとは「ルビ」つまり振り仮名のことです)、これを使うという手もあるのでは?と思い、ちょっと調べてみました。
具体的な<ruby>要素の使いかたは、以下のような具合です。
<ruby><rb>御手洗</rb><rp>(</rp><rt>みたらい</rt><rp>)</rp></ruby>さん
- <ruby></ruby>で全体を囲む。
- <rb></rb>で対象となる表記(ベーステキスト)をマークアップする。
- <rt></rt>でベーステキストのルビテキスト(読みかた)を示す。
- <ruby>要素をレンダリングできないブラウザのために、<rp></rp>要素を使って、ベーステキストとルビを視覚的に分離する文字を挿入する。
特にスタイルシートで特別な指定をしていない限り、Internet Explorer 5以降であれば、漢字の上に平仮名が小さく表示されます。それ以外のブラウザでは、おそらく漢字の後に平仮名がカッコ付きで表示されるでしょう。XHTML 1.1から正式になるそうで、まだ、対応していないブラウザが大半というのが現状です。
さて、この<ruby>の読み上げですが、<rb>のベーステキストは読み上げずに、<rt>(ルビテキスト)のみを読み上げてくれるのが理想ですね。ところが実際には、まだそうはなっていないようで、音声読み上げツールによって挙動が異なる、という状況です(ミツエーリンクスさんのアクセシビリティPodcastによると、IBMの「ホームページ・リーダー」3.04と高知システム開発の「ネットリーダー」のみのようです)。
いずれXHTML 1.1が普及することになると思いますが、それを受けて、徐々に<ruby>要素の音声読み上げ対応がスタンダードになってくれば、よりアクセシビリティに優れたサイトがつくりやすくなる(少なくとも、変わった読みかたをする語に対する適切な読み上げが可能になる)…と期待したいところです。
この記事へのコメント : 2件
くせげさん、さっそくのコメントありがとうございます。ブラウザのシェアでみると、確かに圧倒的にIE6以上をお使いの方が多いですが、Webの標準仕様として、やはりIE以外の主要モダンブラウザ(Firefox、Opera、Safariあたり)でも対応してもらえたら…と思いますね。さらに、音声読み上げ対応も含めてWeb標準として規定されれば、あらゆる読み上げツールで<ruby>の<rt>読み上げに対応してもらえることが期待できるかな、と思います(そうなれば、いっそう<ruby>要素が「便利で使える」ものになりますね…)。
(2008年8月11日)
はじめまして。ブログいつも拝見しております。ミツエーリンクスさんのアクセシビリティPodcastに質問を送ったくせげです。ルビについて取り上げていただいてありがとうございます。ご指摘の様にブラウザでは、XHTML 1.1から正式になるそうで、まだ、対応していないブラウザが大半というのが現状です。safariなどは、漢字(かんじ)というかたちでしか表示できないのがなんともやるせない感じです。まぁお客さんの大半がIE6以上なので、大勢の方はふりがなが認識できるですが、他のブラウザも早く対応して欲しいです。音声読み上げもマチマチなのでこの辺もメーカーさんががんばって欲しいところと日々願っています。ブログ拝見してますので、がんばってください。