RSSを「購読」?

RSSを配信(フィード)するサイトは昨今では珍しくなくなりましたが、どうも気になってしかたないのが、RSSを「購読する」という表現です。

Webで公開されている国語辞典、たとえば「大辞林」で調べてみると(GooYahoo! など、色々ありますのでご参照ください):

こうどく【購読】

書籍や新聞・雑誌など買って読むこと。
「雑誌を~する」

...と書いてあります。リアルの世界でよく耳にする「定期購読」などもそうですが、お金を払って読むというニュアンスがありますよね。また、「購入」「購買」という単語もあるように、「購」という字は「お金を介したやり取り」を想起させる気がします。にもかかわらず、無料配信が基本のRSSにおいて、「購読する」というラベリングが安易に使われているのは、なぜなのでしょう?

恐らくは、英語の「subscribe」という表現(雑誌の定期購読をする際などに使われます)が、英語サイトにおけるRSS受信のラベルとして使われているために、日本のサイトでも安直に「購読する」と訳されているのだろうと思います。

しかし、よく考えてみてください。「RSSって何?」というレベルの一般的なユーザー(サイト来訪者)が見た場合、「お金を払わなければ情報を入手できないのか」と要らぬ誤解をしてしまう可能性はないでしょうか。せっかくRSSフィードを用意して、顧客へのリーチを広げようとしているのに、わざわざその機会を損失しているようで、もったいないと思いませんか?

当サイトのホーム(トップページ)では、RSSフィードを受信していただく機能を「サイト更新情報を取得」と表現しています。もちろん、サイトによってRSSをフィードする意味合いは異なるので(新商品の案内に使うとか、従業員のコラムに使うとか、キャンペーンやイベントの告知に使うとか...)、ベストな表現はサイトによって異なると思いますが、安直に「購読」という表現を使う前に、少し想像力を働かせて、より具体的に、よりわかりやすく、ターゲットユーザーに伝わる表現をするよう、工夫したいものですね。