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せっかくのビジュアル表現が...

「Webサイト(ホームページ)をビジュアル的に美しく魅力的に見せたい」という思いは、多くのWebマスターさんがお持ちだと思います。効果的なビジュアル表現は、テキスト(文字)だらけの無味乾燥なページよりもユーザーを惹き付ける(サイトを閲覧しようとユーザーに思ってもらえる)効果が期待できるからです。ただし、過剰なビジュアル表現は、かえってユーザーの行動を遮ってしまうケースがあることを、ご存知でしょうか?

ビジュアル表現を重視したページ例 図示のページは、ビジュアル表現を重視したページの一例です。楽器(ドラム)に関する情報を扱っていますが、ページ上部にメインとなる大きなビジュアルが配置され、真ん中より下の部分には「おすすめページ」として、様々なメニュー(サイト内リンク)が並んでいます。

以前、このページに対して、アイトラッキングを利用したユーザーテストを実施したのですが、面白いことに、テスター(ユーザー)さんの目線は、真ん中の赤色で囲った狭い部分(製品カテゴリーのメニュー)に集中し、その上下のエリアには、ほとんど目線が当たらなかったのです(せいぜい一瞥される程度で、ユーザーの興味を引く様子は窺えませんでした)。

あまりにも傾向が著しかったので、テストの後で、テスターさんにインタビューをしたところ、こんな声が返ってきました。

  • ページを開いた瞬間、情報が多くてどこを見たら良いかわからなかった。とりあえず、真ん中のメニューを見つけたので「ここでいいや」と思ってクリックした。
  • 下のリンク(おすすめページ)は、なんだか広告っぽく見えて怪しいと思った。

いかがでしょうか?Web制作/運営の立場からすると、あれもこれも情報を載せたい(ユーザーに見てもらいたい)と思うあまり、ついついビジュアル表現に力を入れてしまいます。しかし、ビジュアル表現を重視するあまり、メリハリが無くなってしまう(単に情報過多に見えてしまう)のでは本末転倒です。その上、本来「おすすめ」したかったコンテンツが「怪しい広告」と誤解されて敬遠されるというのは、なんとも皮肉な結果です。

ビジュアル表現は、上手に使えば効果的なアイキャッチになる一方、むやみに使いすぎるとかえって逆効果を生む、いわば「諸刃の剣」言えます。ターゲットユーザー像を改めて確認し、その上で「簡潔に見せるべきコンテンツ」と「ビジュアルで魅力的に見せたいコンテンツ」の切り分けを考えてみましょう。「あれもこれも」ではなく「絞り込む」ことで、せっかく用意したビジュアル表現が逆効果になってしまうことは避けられると思います。

(2007年6月16日 15:14)

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