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Fire Vox(Firefoxで音声読み上げ)

ブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)のひとつであるFirefoxに「Fire Vox」という機能拡張があるのをご存知でしょうか?Firefoxで表示したWebページを、音声で読み上げてくれるツールです(ちなみにVoxとはラテン語で「声」という意味です)。

無料で入手できる機能拡張なので、本格的な読み上げソフト(JAWSなど)や音声ブラウザ(ホームページ・リーダーなど)ほど高機能ではありませんが、自分のWebサイトが音声でどう読み上げられるのかを簡易チェックするのにも適したツールと言えるでしょう。以下に、セットアップ方法および使用方法について、簡単にご紹介したいと思います。

別途必要な日本語音声合成エンジン

実は、Fire Voxを使って「日本語で読み上げる」ためには、Microsoft Speech APIのバージョン5(SAPI 5)に対応した日本語音声合成エンジンが必要です。あらかじめOffice XPを購入してインストールしているパソコンであれば、SAPI 5対応の日本語音声合成エンジンも一緒に入っていますが、Office XPがインストールされていない場合は、別途SAPI 5対応の日本語音声合成エンジンが入っているソフトウェアを購入する必要があります(ドキュメントトーカ日本語音声合成エンジン for Windowsなどが使えます)。

なお、Mac OS X用のFire Voxもあるのですが、現時点では日本語での読み上げ不可能のようです。というのも、Mac OS X用のFire Voxでは、(MicrosoftのSAPI 5ではなく)Free TTSに対応した音声合成エンジンを使用する前提となっているのですが、残念ながらFree TTS対応音声合成エンジンには、日本語読み上げができるものが無いためです。

このように、Fire Voxで日本語を読み上げるには、現時点では「壁」があると言わざるを得ません。晴眼者が使う一般的なブラウザが無料であることを考えると、有償で音声合成エンジンを入手するしかない状況は、「参入障壁」とまで言うつもりはありませんが、本当の意味でアクセシブルではないと思いますね。ましてや、英語の音声合成エンジンはSAPI 5にしろFree TTSにしろ手軽に無料で使えるようになっているのですから、もう少し、日本語環境も改善されればいいなあと思うのですが...。

Fire Vox入手方法

Fire Voxには、2種類の入手方法があります。ひとつは「公式サイト版を使う」方法(この場合、英語版のFire Voxを使用することになります)、もうひとつは「日本語版を使う」方法です。

公式サイト版を使う

Fire Voxの公式サイトにあるDownloadsページから「CLC-4-TTS Suite With Fire Vox - Bundle Pack 4.0」をダウンロードします。ダウンロードしたファイル(clc-4-tts_bundle_v4.0_release.xpi)をFirefoxにドラッグ&ドロップすると、Fire VoxがFirefoxにインストールされます。

FirefoxにインストールされたFire Voxは、Firefoxの[ツール]メニューの「機能拡張」で確認できます。
Firefoxの機能拡張表示(Fire Vox公式サイト版)
機能拡張の一覧に、下記が追加されていればOKです。

  • CLC-4-TTS 3.6
  • CLC-FireVox 6.1
  • CLC-Utilities 4.5

日本語版を使う

T's 開発室」というサイトで、「日本語版の」Fire Voxを入手することもできます。機能的には、上記の公式サイト版と同じです(公式サイト版であっても、SAPI 5対応日本語音声合成エンジンが入っていれば日本語で読み上げてくれます)が、日本語版Fire Voxを使うと、タグ情報の日本語読み上げも可能になります(たとえば、<h2>タグの部分は「heading level 2」ではなく「見出しレベル2」と読んでくれますし、<a>要素(リンク)も「external link」ではなく「外部リンク」と読んでくれます)。

「T's 開発室」さんのページから「clc-4-tts_bundle_v3.8_jp.0.9.xpi」をダウンロードし、Firefoxにドラッグ&ドロップすると、Fire VoxがFirefoxにインストールされます。

FirefoxにインストールされたFire Voxは、[ツール]メニューの「機能拡張」で確認できます。
Firefoxの機能拡張表示(Fire Vox日本語版)
機能拡張の一覧に、下記が追加されていればOKです。

  • CLC-4-TTS JP 3.5
  • CLC-FireVox JP 5.9
  • CLC-Utilities JP 4.4

Fire Voxの使用方法

Firefoxの[ツール]メニューで「Fire Voxオプション」を選択します。各機能に対するキーの割り当てを見ることができます(下記に図示しているのはFire Vox日本語版のオプション画面です。公式サイト版を使うと、この画面は英語表記になります)。
Fire Voxオプション画面
[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながらこれらのキーを押すことで、Fire Voxを使うことができます(たとえば、[Ctrl]+[Shift]+[f]を同時に押すと、「次の位置を読み上げてくれる」といった具合です)。

時には、このキー操作が他の機能拡張とバッティングすることもあるでしょう。その場合は、別のキーを任意に割り当てることもできますので、ご安心ください。

音声の種類および読み上げ速度は、Fire Vox側で設定することはできません。その代わり、Windowsの「コントロールパネル」の「音声認識」アイコンをクリックすると表示される画面(音声合成)で、調整することができます(図示)。
Windowsの音声認識設定の画面
Office XPがあらかじめインストールされていれば「音声の選択」で「LH Kenji」または「LH Naoko」という名前が選択肢として表示されます(図示)。いずれかを選ぶと、日本語で読み上げてくれます。(読み上げがうまくいかない、という方は、Firefoxの「ツール」メニュー (Fire Vox TTS の選択)で、「SAPI 5を使用する(Windows専用)」が選択されていることをご確認ください。

今後も、Fire Voxについて新しい情報がありましたら、随時情報を更新したいと思います。Fire Voxが視覚障碍者にとって唯一の音声読み上げ手段ではありませんが、この記事を通じて、視覚障碍とは無縁のWebマスター(Webサイト運営担当者)の皆さんにも、多少なりともアクセシブルなWebサイトづくりに関心を持っていただければ幸いです。

(公開日:2006年6月18日 |最終更新日:2009年7月18日 )

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いただいたコメント(1通)

いきなり質問で申し訳ありません。

FireVox[日本語版]のインストールが上手くいきません。
clc_firevox_jp-3.5.2-fx.xpi
clc_utils_jp-2.5.2-fx.xpi
clc_tts_jp-2.0.2-fx.xpi
の中にある各ファイルをFireFoxの該当フォルダへ追加したのですが、そもそもツールメニューに[拡張機能]というものが存在しません。
インストール方法としてはOKだと思うのですが、、、どう対処すべきでしょうか。ご指南お願いいたします。

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