IEのポップアップに見る、ユーザー不在の特許争い
Internet Explorerをお使いの方で、Flashが埋め込まれたサイトを見ようとした場合、こんなポップアップメッセージが表示されたのを見た方も多いかと思います。
このコントロールをアクティブ化して使用するにはSpaceキーまたはEnterキーを押してください。
これは、Microsoft社が提供する更新プログラム「KB912945」が適用されたInternet Explorerにおいて発生する現象です。それにしても、わかりにくいですよね。
「このコントロール」ってどのコントロール?アクティブ化って何のこと?
しかもこのポップアップメッセージは、Flashなど該当部分にマウスを移動しないと表示されず、ポップアップメッセージが表示されたときにクリックして初めて、Flashアニメーションなどが使えるという仕様になっています。Flashを使ってメニューをインタラクティブに表示するようなサイトですと、最悪の場合、メニューの存在に気づいてもらえない(肝心なコンテンツに誘導できない)ケースが予想されます。
実際、「教えて!goo」や「OKWave」コミュニティにも、以下のような質問が寄せられており、インターネットユーザーの間でも少しずつ混乱が生じているようです。
なぜ、このように誰もが不幸になる仕様がInternet Explorerに組み込まれてしまったのでしょうか?それは、いわゆる「Eolas特許」が大きく影響しています。
「Eolas特許」とは、アメリカのEolas Technologies社が主張する特許で、簡単に言うと、「Webブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)でActiveXコントロール(Flashプラグインによる動画など)などをシームレスに使うことができる仕組みは、Eolasの特許ですよ」というものです。
とした場合、Internet Explorerに限らず、他のほとんどのWebブラウザも特許侵害を犯していると言えますが、今回はたまたま、圧倒的なシェアをもつInternet Explorerが槍玉に上がっている、というものです(実際、MicrosoftとEolasは現在、裁判で争っているところです)。
で、今回話題にしたポップアップメッセージですが、Microsoftとしては「ポップアップメッセージを表示してクリックしてもらうことで、ひとつ操作が挟み込まれる形になるので、(シームレスにFlash動画などを使うという)特許の侵害には該当しなくなる」ことを狙っているのでしょう。
これに対し、EolasのCEOは「ユーザー体験を悪化させるIE修正は恥」と言っているようですが、エンドユーザーの私たちから見れば、どっちもどっちだな、という感じですよね。確かに、Internet Explorerのポップアップメッセージは大半のユーザーにはわかりにいです。でもそれ以上に、この特許の妥当性を考えると、個人的には、Eolasの独りよがりのような気がするんですよね。実際、W3C(World Wide Web Consortium)はこのEolas特許は無効という立場ですし。
ビジネスモデル特許に精を出すのも結構ですが、「ユーザーに喜ばれてこそビジネス」だと思うので、ユーザー不在の特許争いは勘弁して欲しいなあと思いますね。
なお、ポップアップメッセージの表示を回避するためのWebページ側の修正方法については、アドビシステムズ社(旧macromedia)のサイトに情報がありますので、ご参考までに...。
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(「こげつきません」様より)
「Eolas特許」とは、アメリカのEolas Technologies社が主張する特許で、簡単に言うと、「Webブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)でAc... 続きを読む
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