Web ライティングのツボ (その6) : 表記の一貫性

前回の「Webライティングのツボ」から一ヶ月近く経ってしまいましたが、今回を入れて、残すところあと2回となりました。今回は「表記の一貫性」について触れたいと思います。

なぜ表記の一貫性がなぜ必要なのか、確認しておきたいと思いますが、ひとことで言うとサイトの「品位を保つ」ためです。特に企業サイトをはじめとする商用サイト(個人事業主が運営するネット通販サイトも含みます)や各種サービスサイトにとって、この「品位を保つ」ということはそのサイトの信頼感に直結する問題であり、ビジネスの成否に影響すると言ってもよいでしょう。

では具体的に、どういった点で、表記の一貫性に気をつければよいのでしょうか?たとえば、以下のような例が挙げられます。

送り仮名

たとえば、テキスト入力時の漢字変換のバリエーションに以下のような例がありますね。

  • おといあわせ:「お問い合わせ」「お問い合せ」「お問合せ」
  • ひっこし:「引っ越し」「引越し」「引越」

外国語のカタカナ表記

元来日本語にない発音の外国語をカタカナで表記するとき、以下のようなバリエーションの例がありますね。

  • violin:「バイオリン」「ヴァイオリン」
  • artist:「アーチスト」「アーティスト」

音引き線の有無

外来語で、「〜ty」「〜er」などをカタカナで表記するとき、音引き線(ー)を入れたり入れなかったりする例がありますね。

  • 「コンピューター」「コンピュータ」
  • 「パーティー」「パーティ」

英文字表記

英文字の語句を盛り込む際、以下のようなバリエーションが考えられますね。

  • すべて大文字で書く(All Caps):「TEA CUP」
  • 単語の頭文字のみ大文字で書く(Cap & Low):「Tea Cup」

漢字/仮名表記

補助動詞など平仮名で表記するのがふさわしい場合でも、パソコンの変換機能によって漢字表記してしまうことがありますね。

  • ×「クリックして下さい」→○「クリックしてください」
  • ×「試して見ましょう」→○「試してみましょう」

いかがでしょうか?どの例も、同じWebサイト(ホームページ)内で混在していたら「かっこ悪いなあ」というものばかりですよね。この「かっこ悪いなあ」という印象がすなわち、サイトの品位(信頼感)低下につながるわけで、注意が必要です。

とは言っても、よほど気をつけていないと、表記のブレというのは往々にして起こってしまいます。また、使いやすいCMS(コンテンツマネジメントシステム)やブログツールの普及によって、複数の人で気軽に手分けしてサイト更新ができるようになっていることも、余計に表記の一貫性を難しくしている一因となっています。

朝日新聞の用語の手引 理想的には、表記法を含めた文章表現を管理する「編集長的な存在」がいることが望ましいですが、そんな人的リソースを割けるWebサイト運営体制はまだまだ少数派なのではないでしょうか。
となれば、表記ガイドラインの明文化をしておくのも一考です。正しい言葉づかいと併せてルール化しておくと、なお良いでしょう。朝日新聞の用語の手引のような本も参考になりますね。

Webライティングのツボ(その7):Webならではの留意点へつづく)