図書の分類法をかじってみた
近頃、図書館によく行くのですが、仕事柄、Webの情報デザイン(インフォメーションアーキテクチャ)について頭を悩ませている毎日ですので、自然と「図書の分類法」なんぞに興味をそそられてしまいます。
図書館で使われている分類法は、Web(インターネット)よりもはるかに歴史が長いわけで、そんな歴史ある英知から、何か学べることはないかな、と。
そんなわけで。
図書分類の実務とその基礎―データ作成と主題検索へのアプローチという本を読んでみました。日本十進分類法(NDC:Nippon Decimal Classification)を中心に、図書分類の基礎を勉強することができます。
国立国会図書館のように、図書館の目的によって独自の分類ルールを設けているところもありますが、日本で一般的に使われている日本十進法は、有名なデューイ十進法の流れを汲む形で、十進法による体系的な情報分類がなされているのですね。
この十進法による分類ですが、各階層ごとに10の分類があって、下位の階層との関連性は、以下のように表されます。
- 第一階層:000.総記、100.哲学、...600.産業、700.芸術、...
- 第二階層:600.産業(一般)、610.農業、620.園芸、...
- 第三階層:610.農業(一般)、611.農業経済、612.農業史・事情、...
このように十進法で整理することで、図書館の規模や性質(得意分野など)によって採用する分類階層の深さをフレキシブルに調整できたりもします。たとえば、特定分野に強く、農業分野についての蔵書が少ない図書館であれば、農業に関しては第二階層までを使用する(「610.農業」でひと括りにする)、といった使いかたができます。
さすが、歴史があるだけに、実際の運用面も含めてよく練られていますね。
この手の分類ノウハウは、特に大規模サイトで参考になるのでは?と思い、特にそのラベリング手法(個々の分類に対してどう名づけるか)を興味深く見てみましたが、図書館の分類法は学術面での利便性という観点から作られたという側面があり、そっくりそのまま企業サイトに応用できるという類のものではありません(そりゃそうだ!?)。
ただ、階層ごとのラベリングの概念範囲に一貫性があったり(シソーラスでいうところの「BT」や「NT」の考え方に近いと思います)など、分類の基本的な考え方として参考になる部分は多々あると思います。
シソーラスについては、個人的に興味があるので、また追い追いこのブログでも触れたいと思います。
トラックバック
この記事に対するトラックバックURL:
http://website-usability.info/cgi/mt/mt-tb.cgi/10
コメントを投稿する
(投稿いただいたコメントは、当サイト管理者による承認後、公開させていただきます。)