SEOとユーザビリティ(その2):キーワードを見極める

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)を実施するには、ユーザビリティの向上を考えるときと同様に、まずはターゲットユーザー像を明確にすることが大事であると、SEOとユーザビリティ(その1):小手先のテクニックに溺れないでは述べました。

具体的にSEOを進めるにあたっては、そのターゲットユーザーの使用語彙(どんな検索キーワードを使って検索エンジンで調べものをするのか)を見極める必要があります。ここで留意すべきことは、検索キーワードを検討し見極める際は常に、ターゲットユーザーのペルソナ、シナリオに立ち返ることです。

キーワードをあれこれ想定するときによく見られることですが、ついついWeb制作/運営する側の主観や思い付きに偏ってしまいがちです。販売サイトであるにもかかわらず営業/マーケティング部門スタッフの協力が得られない(Webマーケティングの効果について実感がなかったり、単に忙しかったり…)ときなどは、なおさらでしょう。
とりあえずキーワードを挙げる段階では、Web制作/運営する側の主観でも構いません(とにかく数を出すことも必要でしょうし)が、最終的にサイト(ページ)内で使うキーワードを絞り込む段階では、必ずターゲットユーザーの視点で(つまりペルソナやシナリオを根拠に)検討するようにしましょう。

なお、実際にサイト(ページ)で使うキーワードを絞り込む際には、キーワードのレベルを3段階程度にわけてみるのがよいでしょう。
たとえば、雑貨屋さんの販売サイトを想定すると、以下のような感じです。

  1. 雑貨
  2. かご、マグカップ、トートバッグ、など…
  3. 値段、カタログ、納期、など…

上位のキーワード(上の例では「雑貨」)をビッグキーワード、下位のキーワード(上の例では「値段」「カタログ」「納期」)をスモールキーワード、その中間をミドルキーワードと呼びます。
スモールキーワードであればあるほど、サイト来訪者(お客様)の具体的ニーズ(〜したい)に近づいているのがおわかりいただけると思います。このレベルの違いを意識してサイトにキーワードを配置することで、具体的なニーズ(値段を知りたい、買いたい、など)を持った人には的確な販売/注文ページを紹介(検索エンジンに表示)したり、漠然としたニーズ(品揃えをいろいろ見たい、など)を持った人には商品群を一覧できるページを紹介(検索エンジンに表示)したり、という具合に、効果的なSEO対策が期待できます。

さらには、想定したキーワードが「実際に検索エンジンに入力されているか」つまり本当にユーザーの使用語彙なのかについても意識しましょう。
たとえば、輸入食材の販売サイトを想定した場合、「パスタ」と「スパゲティ」のどちらの表現がSEO的に有利か(ユーザーが実際に検索エンジンで入力しがちなのは、どちらか)といったことです。これについては、アクセスログ解析や、インターネットでいくつか公開されているキーワードアドバイスのツールが参考になりますので、ぜひご活用ください。

検索エンジン経由でサイトに来訪するお客様というのは、自ら検索キーワードを入力して来ているだけに、優良顧客になる可能性が高いと言えます。こうしたお客様をうまく自社サイトに導くために、お客様(ターゲットユーザー)の使用語彙(キーワード)を見極め、適切にサイト(ページ)内に配置する作業は、きわめて重要であると言えます。
また、これらのキーワードをうまく配置しているサイトは、サイト(ページ)に来訪したお客様(ターゲットユーザー)にとっても利便性が高くなります。つまり、Webユーザビリティの向上にも直結するわけですね。
こうして見ると、「Webサイト来訪前の」SEOと「Webサイト来訪後の」Webユーザビリティは、一対で考えるべきものと言えるでしょう。

SEOとユーザビリティ(その3):正しいHTMLコーディングへつづく)

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