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ターゲットユーザー像をつくる

Webサイト(ホームページ)のユーザビリティを向上させるには、様々なテクニック(追い追いご紹介したいと思います)がありますが、こうしたテクニックを闇雲に使っていても、結局は表面的な、自己満足な改善にしかなりません。
「どの」テクニックを「なぜ」「どこで」「どのように」使うのかを、明確な根拠に基づいて見極めなければ、本当の意味での(実際にサイトを利用するお客様のための)ユーザビリティ改善にはつながらないものです。

良いWebサイトの一要素が、ターゲットユーザー(顧客)にマッチしていることであることは既に述べたとおりです。その一方で、一般的なユーザー特性でも触れたように、ユーザーというのは我々サイト運営/制作側が予想できないような行動特性を持っていたりするものです。さあ、困りました。(笑)

これを解決するには、ずばり、Webサイトのターゲットユーザー像を明確にすることです。
ターゲットユーザー像が明確になれば、そのターゲットに適したサイトを作ればよいわけですから、「どの」テクニックを「なぜ」「どこで」「どのように」使えばよいか、おのずと見えてくるわけです。
ターゲットユーザー像を明確にするには、ペルソナシナリオがキーポイントになります。

ペルソナ

耳慣れない言葉ですが、「ペルソナ」とは、架空のユーザー像を作り上げて、まとめたものです。
ご自身がWebサイトで展開している(あるいはこれからやろうとしている)ビジネスをよく振り返ってみてください。「こんなお客様が多いな」あるいは「こんなお客様をもっと取り込みたいな」というのがあると思います。そういった、代表的なお客様像を超具体的に作り上げるのです。たとえば:

  • 氏名
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 家族構成
  • 趣味
  • よく読む新聞や雑誌
  • インターネット歴
  • パソコン/ネット接続環境

理想的には、これに顔写真が付くとなお良いです。それにしても、なぜここまで具体的に架空の人物像を作り込む必要があるのでしょうか?

Webサイト(ホームページ)の制作/運用には、様々な人が絡みます。Webマスターやデザイナー、システムを担当するエンジニアはもちろんのこと、「売る」ためのサイトであれば社内の営業担当者の意向も反映しなければなりませんし、経費のかかる話ですから上司や経営層からもあーだこーだ言われたりします。
こんなとき、往々にして社内の政治力学がはたらいて「声の大きい人の意見がまかり通る」ことが起こりますが、たいていの場合、その「声の大きい人」は主観で主張しているに過ぎず、客観的にお客様のことを理解しているとは限りません。

このような、プロジェクト関係者間の議論の「ぶれ」を防ぐ客観的な指標として、ペルソナは大いに役立つのです。漠然と「主婦に受けるには」ではなく、具体的に「○山△子さんに受けるには」と考えるほうが、より明確な対策が見えてくるでしょう。

「そんなこといったって、ウチにはいろんなお客様がいるんだよ」という意見もあるかと思います。だからといって八方美人的なものを作ってしまうと、結局は誰にとっても中途半端なものになりがちです。これはWebサイトに限った話ではありません。車などに積んで出かけるための折りたたみ自転車が通勤など街乗りしかしない人にも売れていたり、「13歳のハローワーク」という本が「人生これでいいのか」と悩む大人に売れていたりと、明確なターゲットに対して真摯に作られたものは、ターゲット以外の人にも受け入れられるものなのです。

シナリオ

ペルソナができたら、シナリオを作ってみましょう。
ペルソナの人物が「いつ」「どの場所で」「どんなシチュエーションで」「何を目的に」サイトに入ってきて、サイトでどういう行動を取って、目的を達する(満足する)のかを、これまた超具体的に考えるのです。
こうすることで、ユーザーの視点に立った、サイト内のあるべき動線が見えてきます。

いかがでしょうか?
ユーザビリティに配慮してWebサイトを作る(リニューアルする)ときには、まずはターゲットユーザー像を明確にすることをお忘れなく。

(2005年5月19日 17:51)

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